“山刀”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やまがたな61.1%
なた22.2%
さんとう5.6%
やまかたな5.6%
メス5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鍛冶倉は上から押しつぶそうとのしかかる、金蔵は跳ね起きようともがく途端に、手に触れたのは鍛冶倉の腰にさしていた山刀やまがたな
けらを着た百姓ひゃくしょうたちが、山刀なた三本鍬さんぼんぐわ唐鍬とうぐわや、すべて山と野原の武器をかたくからだにしばりつけて、東のかどばった燧石ひうちいしの山をえて、のっしのっしと
狼森と笊森、盗森 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
その男は、背中にけものの毛皮をつけ、足にわらじをはき、こしに大きな山刀さんとうをさして、猟師りょうしのようにも見えましたが、なんだか、ひとくせありげなようすでした。
長彦と丸彦 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
村にちかき所は皆きりつくしてたま/\あるも足場あしきゆゑ、山一重ひとへこえて見るに、薪とすべき柴あまたありしゆゑ自在じざいきりとり、雪車そり哥うたひながら徐々しづかにたばね、雪車につみて縛つけ山刀やまかたなをさしいれ
スウェターコートのかくしに手を入れると、さあしまった、山刀メスが無い、折角せっかく頂上で撮したフィルムを三巻入れといたサックが無い。
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)