“尿意”の読み方と例文
読み方割合
にょうい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その妖酒を飲んで例のバーを出るとフラフラと歩き出すころ一時に効目ききめが現れてくるのだ。まず第一に尿意にょういもよおす。第二に怪しい興奮にどうにもしきれなくなる。
地獄街道 (新字新仮名) / 海野十三(著)
このとき白丘ダリアは、先刻さっきから耐えていた尿意にょういが、どうにももう持ちきれなくなった。その激しさは、いまだ経験したことが無い位だった。彼女はあわてて試写室を出ると、薄暗い廊下に飛び出した。
赤外線男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
さて、最後のトリック——それには鬼才きさいダリア嬢も見事に引っ懸ってしまった。それはすこし下卑げびた話だ。けれども、あの便所の一件だ。例のフィルムの映写中に彼女は激しい尿意にょういもよおしたのだった。
赤外線男 (新字新仮名) / 海野十三(著)