“小役人”の読み方と例文
読み方割合
こやくにん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
第二、上等士族を給人きゅうにんと称し、下等士族を徒士かちまたは小役人こやくにんといい、給人以上と徒士以下とは何等なんらの事情あるも縁組えんぐみしたることなし。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
僕の友だちは僕のやうに年とつた小役人こやくにん息子むすこばかりではない。が、誰も「いちやん」の言葉には驚嘆せずにはゐられなかつた。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
あっしゃ全体、神田の豊島町としまちょうで生れたんだけれど、牛込うしごめ赤城下あかぎしたに住んでたのさ。お父さんはお組役人——幕末あのころ小役人こやくにんなんざ貧乏だよ。
市川九女八 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)