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将棊倒
読み方 | 割合 |
しやうぎだふ | 50.0% |
しょうぎだおし | 50.0% |
ト
此の
鑿を
持ち、
鏨を
持つべき
腕は、
一度掌を
返して、
多勢を
圧して
将棊倒しにもする、
大なる
権威の
備はるが
如くに
思つて、
会心自得の
意を、
高声に
漏らして、
呵々と
笑つた。
地を
坤軸から
掘覆して、
将棊倒に
凭せかけたような、あらゆる峰を
麓に
抱いて、折からの
蒼空に、雪なす袖を
飜して、軽くその
薄紅の合歓の花に乗っていた。