“将棊倒”のいろいろな読み方と例文
旧字:將棊倒
読み方割合
しやうぎだふ50.0%
しょうぎだおし50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
のみち、たがねつべきかひなは、一度ひとたびてのひらかへして、多勢たせいあつして将棊倒しやうぎだふしにもする、おほいなる権威けんゐそなはるがごとくにおもつて、会心くわいしん自得じとくこゝろを、高声たかごゑらして、呵々から/\わらつた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
地を坤軸こんじくから掘覆ほりかえして、将棊倒しょうぎだおしせかけたような、あらゆる峰をふもといだいて、折からの蒼空あおぞらに、雪なす袖をひるがえして、軽くその薄紅うすくれないの合歓の花に乗っていた。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)