寐轉ねころ)” の例文
新字:寐転
『ハア、今日はお義理でね。眞實ほんとうに方々引張られるんで、遣切やりきれやしない。今日あたりうち寐轉ねころんでる方が、いくらいか知れやしない。』
絶望 (旧字旧仮名) / 徳田秋声(著)
や、大失敗だいしつぱいと、がツかりして、本堂ほんだう椽側えんがはこしける。いつしかそれが誰先たれさきとなく草鞋わらじぐ。到頭たう/\にん本堂ほんだうあがんで、雜談ざつだんをする。寐轉ねころぶ。
れてたく何處どこへでもれてけ、うち道具だうぐなにらぬ、うなりともしろとて寐轉ねころびしまゝ振向ふりむかんともせぬに、なんうち道具だうぐくせ勝手かつてにしろもないもの
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)