“寄附”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きふ47.1%
よりつ35.3%
よせつ5.9%
よせつけ5.9%
よッつ5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二三年前、O市に水産共進会があって、その際、金牌きんぱいち得たこの金魚の名品が試験所に寄附きふされて、大事に育てられているのだ。
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
むらたれにかもせて、あやしさをたゞしぶきごとらさう、とひとげぬのではいけれども、昼間ひるまさへ、けてよるつて、じやうぬま三町四方さんちやうしはう寄附よりつかうと兄哥せなあらぬ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
……もう三度めからは会ってもくれない、寄附よせつけません。
きゝ烈火れつくわの如くいきどほりにつくき重四郎が擧動ふるまひかな娘と不義せしなどと沙汰ある時は家にきずを附るの道理だうりなり此上は重四郎を寄附よせつけぬ事こそ肝要かんえうなれと早速番頭を始め皆々へ重四郎は斯樣々々のわけあるゆゑ足を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
あによめというのが、ぞろりとして何にもしやしませんやね。またちょっとふめるんだわ。そりゃお稲ちゃんのそばへは寄附よッつけもしませんけれども。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)