“安兵衛”のいろいろな読み方と例文
旧字:安兵衞
読み方割合
やすべゑ50.0%
やすべえ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私の小い頃に始終家に出入りして居た車夫は、友吉ともきち安兵衛やすべゑの二人でした。安兵衛は狸の安兵衛と云はれて居ました。
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
はゝ安兵衛やすべゑ同胞けうだいなれば此處こゝ引取ひきとられて、これも二ねんのちはやりかぜにはかにおもりてせたれば、のち安兵衞やすべゑ夫婦ふうふおやとして、十八の今日けふまでおんはいふにおよばず
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「中津川の万屋よろずやから届けて来たんですよ。安兵衛やすべえさんが京都の方へ商法あきないの用で行った時に、これを預かって来たそうですよ。」
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
御免安ごめんやすで通っている乾分こぶん安兵衛やすべえである。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)