奉行所ぶぎょうしょ)” の例文
そのときのお奉行所ぶぎょうしょお日誌によると、この年炎暑きびしく、相撲すもう取り的にて三人蒸し死んだるものある由、と書かれてありますから
急を報ずる合図の烽火のろしみさきの空に立ち登り、海岸にある番所番所はにわかにどよめき立ち、あるいは奉行所ぶぎょうしょへ、あるいは代官所へと
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「もう大丈夫だよ。たれか酒屋の年よりの縄を解いておやり。それから、この足軽は、奉行所ぶぎょうしょへ渡すといいよ。それが一ばんいいよ」
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「あなたを探訪たずねて来たのよ。」そして彼女は奉行所ぶぎょうしょの役人だけが持っている大きな名札を見せた。
自然伏見は京大阪を結ぶ要衝ようしょうとして奉行所ぶぎょうしょのほかに藩屋敷が置かれ、荷船問屋の繁昌はんじょうはもちろん、船宿も川の東西に数十軒、乗合の三十石船が朝昼晩の三度伏見の京橋を出るころは
(新字新仮名) / 織田作之助(著)
吹かすわけではないが、このとおり奉行所ぶぎょうしょの者が事を割っての頼みじゃから、両人の者にもその旨を申し聞けて、ひとつ目の保養をさせてはくれまいかな
民蔵たみぞう、そのほうの奇策きさくはまんまとにあたった。こなたより奉行所ぶぎょうしょ密告みっこくしたため、アレ見よ、おきでも、この通りなさわぎをしているわい……小きみよい悪党あくとうばらの最後じゃ」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しぜん奉行所ぶぎょうしょの宿調べもきびしくなる。
(新字新仮名) / 織田作之助(著)
で、かれは念のためにと思って、お奉行所ぶぎょうしょの調書について、そのときの吟味始末を調査にかかりました。
さきに伊那丸いなまる主従しゅじゅうが、桑名くわなからこの浜松はままつへはいってくるという呂宋兵衛の密告みっこくはきいたが、容易よういにそのすがたを見出みいだすことができないので、奉行所ぶぎょうしょ牢内ろうないにいる罪人ざいにんのうちから
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その仏に縁の多い寺社奉行所ぶぎょうしょから、不意に不思議なお差し紙が、名人の寝床へ訪れました。
さっそくご奉行所ぶぎょうしょまでやって参りますと、それがつまりおし行きの命令だったのです。
あからさまに奉行所ぶぎょうしょへ駆けつけてまいることもならず、さりとて捨ておかばお宝の行くえもだいじと生きた心持ちもなく心痛しておったところへ、こちらのお由どのがお越しくださって