“天賦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てんぷ92.6%
うまれつき3.7%
たち3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私はこれが貴方がたへの情愛と敬念とのしるしである事を希う。また藝術的天賦てんぷに豊かな朝鮮民族への信頼のしるしでありたく思う。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
よく物を言ふ眼が間断ひまなく働いて、ほどけばに余る程の髪は漆黒くろい。天賦うまれつきか職業柄か、時には二十八といふ齢に似合はぬ若々しい挙動そぶりも見せる。一つにはだ子を有たぬ為でもあらう。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
なあ甲助、どうせ養子をするほども無い財産しんだいだから、かかあが勧める嚊の甥なんぞの気心も知れねえやつを入れるよりは、怜悧りこう天賦たちいあの源三におらがったものは不残みんなるつもりだ。
雁坂越 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)