“天狗礫”の読み方と例文
読み方割合
てんぐつぶて100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其友の謂ふやう、此は天狗礫てんぐつぶてと云ふものなり。かつあたるものには非ず。し中れば必ず病むなり。又此事に遭へる時は必ず猟無し。今夜は帰るには道遠ければ是非なく行くなりと曰ふ。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
これを狐狸こりの所業に帰し、狐が後足にて石をけとばすのであるといい、また天狗礫てんぐつぶてとも申して、天狗が石を投げるのであるとの説であるが、今日にては全く人の所業なることが分かってきた。
おばけの正体 (新字新仮名) / 井上円了(著)
入って行くといろいろの奇怪があるように伝えられ、従って天狗の住家すみかか、集会所のごとく人が考えました。その奇怪というのは何かというと、第一には天狗礫てんぐつぶて、どこからともなく石が飛んでくる。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)