大苦おおくるし)” の例文
大苦おおくるしみなわけでござりまして、貴女方と同一おんなじと申すと口幅ったい、その数でもござりませんが、……稲葉家さんに、お世話になっておりますので、はい。」
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それに一度煮てあるからと思って沢山食べたが帰って来るとその夜半よなかから腹が痛み出してくやら下すやら七顛八倒しってんばっとう大苦おおくるしみ、一時は殆どこれ切りになるかと思った。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)