“大吉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だいきち88.9%
おおよし11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その東京の街路の雑沓ざっとう、「大吉だいきち」だの、両替りょうがえだの、薬玉くすりだまだのの看板が、軒ごとに並んでいた下町の姿は、単に懐古的な意味でなつかしいというだけではない。
日本のこころ (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
あるある島田には間があれど小春こはる尤物ゆうぶつ介添えは大吉だいきちばば呼びにやれと命ずるをまだ来ぬ先から俊雄は卒業証書授与式以来の胸おどらせもしも伽羅きゃらの香の間から扇を
かくれんぼ (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
山谷堀には有明楼ありあけろう大吉おおよし、川口、花屋などという意気筋な茶屋が多く、この辺一帯江戸末期の特殊な空気が漂っていました。