報恩ほうおん)” の例文
師サミユル博士に報恩ほうおんし、『宇宙の女王』号の乗組員たちに希望を持たせることにはなったが、しかしこの燃料運搬がおわるまでに
怪星ガン (新字新仮名) / 海野十三(著)
あとで聞くと、小児心こどもごころにもあまりのうれしさに、この一幅いっぷくの春の海に対して、報恩ほうおんこころざしであったという。
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
難有ありがたく、せめて報恩ほうおん萬分まんぶんいちには、この軍艦ぐんかん水兵等すいへいらおなやうはたらきたいと、しきりにこゝろ焦立いらだてたが、海軍かいぐん軍律ぐんりつげんとしてうごかすからず、本艦ほんかん在役ざいえき軍人ぐんじんならねば檣樓しやうらうのぼことかなはず
報恩ほうおん隻手せきしゅ
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)