“堆朱彫”のいろいろな読み方と例文

読み方	割合
ついしゅぼり	50.0%
ついしゆぼり	50.0%

ついしゅぼり

金網行灯（かなあみあんどん）がぼんやり照らしている、脇玄関で、彼等が、こんなことをいい合っている頃、土部三斎は、奥まった蔵座敷で、黒塗り朱塗り、堆朱彫（ついしゅぼり）、桐柾（きりまさ）——その他さまざまの、什器（じゅうき）を入れた箱類を

雪之丞変化 (新字新仮名) ／ 三上於菟吉(著)

ついしゆぼり

銀杏返（いてふがへし）を引約（ひつつ）めて、本甲蒔絵（ほんこうまきゑ）の挿櫛（さしぐし）根深（ねぶか）に、大粒の淡色瑪瑙（うすいろめのう）に金脚（きんあし）の後簪（うしろざし）、堆朱彫（ついしゆぼり）の玉根掛（たまねがけ）をして、鬢（びん）の一髪（いつぱつ）をも乱さず、極（きは）めて快く結ひ做（な）したり。

金色夜叉 (新字旧仮名) ／ 尾崎紅葉(著)

堆	常用漢字 中学 部首:⼟ 11画
朱	常用漢字 中学 部首:⽊ 6画
彫	常用漢字 中学 部首:⼺ 11画