坐禪ざぜん)” の例文
新字:坐禅
んでも、坐禪ざぜんを組んでも、諦めきれないのが、お喜代のポチヤポチヤした可愛らしさだ——眼の前にチラ付いて、寢ては夢、さめてはうつゝ
かれ坐禪ざぜんをするときの一般いつぱん心得こゝろえや、老師らうしから公案こうあんことや、その公案こうあん一生懸命いつしやうけんめいかじいて、あさばんひるよるかじりつゞけにかじらなくては不可いけないことやら
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「いやそんなことは煩らはしい。かうやつてゆツくり話をしながら、茶を飮んでるのがよい。あんた行きたけりや、一人で行くがよい。わしは其の間坐禪ざぜん組んで待つてる。」
ごりがん (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
もしむかしから世俗せぞくとほ安心あんじんとか立命りつめいとかいふ境地きやうちに、坐禪ざぜんちからたつすること出來できるならば、十日とをか二十日はつか役所やくしよやすんでもかまはないからつてたいとおもつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
そんな氣樂きらく身分みぶんだから坐禪ざぜん出來できるのか、あるひ坐禪ざぜんをした結果けつくわさういふ氣樂きらくこゝろになれるのかまよつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)