“土地子”の読み方と例文
読み方割合
とちっこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの一番上の枝に草鞋わらじが一足ぶら下っていたんですよ。いつか私が来た時に、五月ですね。土地子とちっこだが気がつかなかった。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
清葉のその土地子とちっこに対して、徳と位と可懐味なつかしみの有るのに対して、お孝は口のうちつぶやいた。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
旅籠屋はたごやで、朝酒を一銚子ちょうしで、ちといきおいのついた処へ、内儀がすみやかに訪ねて来て、土地子とちっこの立役者はありながら、遠来の客をもてなしのそのお悦の案内で、町の最も高台だという公園へ
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)