トップ
>
嘲笑
>
あざけり
ふりがな文庫
“
嘲笑
(
あざけり
)” の例文
怒りと
嘲笑
(
あざけり
)
を浮べた信吾の顔が、時々胸に浮んだ。智恵子は、今日その信吾の厚かましくも言出でた恋を、小気味よく
拒絶
(
ことわ
)
つて了つたのだ。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
私は憑かれた人のように雪の原ッぱに立竦んでしまった。まだ鳴り止まぬ不気味な鐘の音が、悪魔の
嘲笑
(
あざけり
)
のように澄んだ空気を顫わせつづける。
寒の夜晴れ
(新字新仮名)
/
大阪圭吉
(著)
とソフアに
掛
(
か
)
けて
居
(
ゐ
)
たオックスフオード
出身
(
しゆつしん
)
の
紳士
(
しんし
)
が
身
(
み
)
を
起
(
おこ
)
して
聞
(
き
)
いた。
其口元
(
そのくちもと
)
には
何
(
なん
)
となく
嘲笑
(
あざけり
)
の
色
(
いろ
)
を
浮
(
うか
)
べて
居
(
ゐ
)
る。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
嘲笑
(
あざけり
)
、
罵声
(
ののしり
)
、
憎悪
(
にくしみ
)
の声の中に、縦横に上下に走る稲妻! それかのように十数本の白刃が、主税の
周囲
(
まわり
)
で閃いた。
仇討姉妹笠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
空には
苦
(
にが
)
き
嘲笑
(
あざけり
)
に雲かき乱れ
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
するとそこから
嘲笑
(
あざけり
)
の声が、気味よげにドッと起こったのである。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
また近く
暗
(
くら
)
き
嘲笑
(
あざけり
)
。
第二邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
威嚇
(
おどし
)
と
嘲笑
(
あざけり
)
の表情である。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
嘲
常用漢字
中学
部首:⼝
15画
笑
常用漢字
小4
部首:⽵
10画
“嘲笑”で始まる語句
嘲笑的
嘲笑癖
嘲笑者