“嗟”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ああ40.0%
なげ25.0%
15.0%
あゝ10.0%
うめ5.0%
おお5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ああ、閣下よ、其の夜其の男の誘いに応じたが為に、其の行先の淫売宿で不可解な事実に遭遇し貞淑であった妻に疑惑の心を抱き始め
陳情書 (新字新仮名) / 西尾正(著)
一首の意は、若しもこの日本の国にあなたのような方がお二人おいでになると思うことが出来ますならば、どうしてこんなになげきましょう。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
嗚呼あゝ天地味ひなきこと久し、花にあこがるゝもの誰ぞ、月にうそぶくもの誰ぞ、人世の冉々ぜん/\として減毀げんきするをし、ちうとして命運のわたくししがたきを慨す。
哀詞序 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
わが筆も亦た何物ぞ。言ふなかれ、蓊欝をううつたる森林、幾百年に亘りて巨鷲を宿らすと。言ふ勿れ、豊公の武威、幾百世を蓋ふと。あゝ何物かつひに尽きざらむ。何物か終に滅せざらむ。
富嶽の詩神を思ふ (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
談ここにいたりて、甲と乙とは、思わず同音にうめきぬ。乗り合いは弁者の顔をうかがいて、その後段を渇望せり。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「人格を尊重し給え」とラエーフスキイはかまわずに、「しょっちゅう人のことをああだとかおおだとか噂ばかりしているんだ。しょっちゅう人の跡をつけ廻して、立ち聞きしているんだ。 ...
決闘 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)