たとへ)” の例文
武士は轡の音で目を覚ますのたとへで、まさにいざといふ時には不思議に目が醒めますね。
(新字旧仮名) / 喜多村緑郎(著)
いやしくもわが区々の悃誠こんせいを諒したまはば、幕吏かならずわが説をとせんと志を立てたれども、「蚊蝱ぶんばう山を負ふ」のたとへ、つひに事をなすことあたはず今日に至る、またわが徳の菲薄なるによれば
留魂録 (新字旧仮名) / 吉田松陰(著)
たとへそれがし不肖ふせうとい
鬼桃太郎 (旧字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)