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咎
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トガ
ふりがな文庫
“
咎
(
トガ
)” の例文
姫の
咎
(
トガ
)
は、姫が
贖
(
アガナ
)
ふ。此寺、此二上山の下に居て、身の
償
(
ツグナ
)
ひ、心の償ひした、と姫が得心するまでは、還るものとは
思
(
オモ
)
やるな。
死者の書
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
波瀾の中で一人で気をもんだのだから仕方もないと
咎
(
トガ
)
めませんけれども、得手勝手ねえ。そして自分の得手勝手を対手の側に理由づけるところが気に入りません。
獄中への手紙:12 一九四五年(昭和二十年)
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
母ハ我ガ
胎
(
ハラ
)
ナリ、胎ハ我ガ身命ノ
基
(
モト
)
ナリ。一命元ヨリ君家ニ
託
(
タク
)
セド、君家未ダ兵馬ノ命ヲ発セズ、猶一日ノ無事アルヲ
窺
(
ウカガ
)
ヒ、即チ、
質
(
シチ
)
ノ母ヲ
偸
(
ヌス
)
ミ、御辺ノ義ヲ
欺
(
アザム
)
ク。罪大ナレド、非義ヲ
咎
(
トガ
)
ム
勿
(
ナカ
)
レ。
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
汝等
(
ミマシタチ
)
進んで、
石城
(
シキ
)
を
毀
(
コボ
)
つて、新京の時世装に
叶
(
カナ
)
うた家作りに改めよと、仰せ下された。藤氏四流の如き、今に旧態を
易
(
カ
)
へざるは、
最
(
モツトモ
)
其
(
ソノ
)
位に在るを顧みざるものぞ、とお
咎
(
トガ
)
めが降つた。
死者の書
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
岡の陰から、恐る/\頭をさし出して問うた一人の
寺奴
(
ヤツコ
)
は、あるべからざる事を見た様に、自分自身を
咎
(
トガ
)
めるやうな声をかけた。女人の身として、
這入
(
ハヒ
)
ることの出来ぬ結界を犯してゐたのだつた。
死者の書
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
咎
漢検1級
部首:⼝
8画
“咎”を含む語句
御咎
見咎
聞咎
気咎
罪咎
咎立
心咎
咎人
何咎
咎徴
咎申付
咎目
殃咎
氣咎
禍事咎祟
言咎