“呼止”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よびと50.0%
よびとめ25.0%
よびとむ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひそやかな声に呼止よびとめられて、芳年は思わず足を淀ませました。今日は不思議に早く帰った路地の入口、共同井戸の前に、白い顔が自分を見詰めて居たのです。
芳年写生帖 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
喜内は待てと呼止よびとめなんぢ追行おひゆくとも最早もはや時刻じこくも移りたれば其甲斐有るまじ汝其志操こゝろざしあらばお花に廻りあひし上わが無念を晴しくれよと云うを此世の名殘にて廿八歳を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
飛出とびいだしける故主は何事なるやと狼狽うろたへながら後より追馳おひかけ行しに其はやき事とぶが如く勿々なか/\追着おひつく事能はず待ね/\と呼止よびとむれど靱負は一向みゝにも入ず足に任せて馳行はせゆきしがやが海邊うみべに到りなみの上を馳行はせゆく陸地くがち
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)