“呵然”の読み方と例文
読み方割合
かぜん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「……跡が出ない。が、ここで名句が浮んで来るようでは文人の縁が切れない。絶句する処が頼もしいので、この塩梅あんばいではマダ実業家の脈がある、」と呵然かぜんとして笑った。
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
云々と云い棄てて、呵然かぜん大笑しつつドアを押し開き、どこへか立ち去ったとの事で、総長室の隣室で聞いていた事務員連は皆、同教授の発狂を疑いつつ顔を見合わせつつ震え上ったという。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
奈良原翁は、それから間もなく頭山翁に見送られて玄関を辞去したが、門前の広い通りを黙って二三町行くと、不意に立止ってからすの飛んで行く夕空を仰いだ。タッタ一人で呵然かぜんとして大笑した。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)