向鎚むこうづち)” の例文
いつも少年ながら父親の向鎚むこうづちをうっている兼吉かねきちは、親ゆずりの忠君愛国の精神にもえ、少年団の先頭にたって、西へ東へと、教えられた通り、定められた街灯を消してまわっていた。
空襲警報 (新字新仮名) / 海野十三(著)