“名香”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めいこう37.5%
みやうかう25.0%
みょうこう12.5%
めいかう6.3%
なか6.3%
みやうがう6.3%
みょうごう6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やはり灰色の丸い顔をしていて、髪を背中へ長く垂らし、なかなか耳目じもくもととのっていた。そして私に御馳走をするのだといって、名香めいこうのようなものをいてくれた。
音讀して美しい字面をめて日光山となつたのは、たとへば赤倉温泉のなかたけ名香なかたけの字で填められ、名香みやうかうを音讀して妙高山となり、今日こんにちでは妙高山で通るやうになつたと同じである。
華厳滝 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
二人の姫君は名香みょうこうの飾りの糸を組んでいる時で、「かくてもへぬる」(身をうしと思ふに消えぬものなればかくてもへぬるものにぞありける)
源氏物語:49 総角 (新字新仮名) / 紫式部(著)
のんで居る處へ二丁目の番人作兵衞といふ者來り四方よも山のはなしの中此にほひぎ不審に思ひながら歸ると程なく定廻ぢやうまはりの同心どうしん來りて行事を呼寄よびよせ名香めいかう紛失ふんじつにつき内々の御調しらべゆゑ藥屋くすりや共へ吟味致す樣申付るを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
音讀して美しい字面をめて日光山となつたのは、たとへば赤倉温泉のなかたけ名香なかたけの字で填められ、名香みやうかうを音讀して妙高山となり、今日こんにちでは妙高山で通るやうになつたと同じである。
華厳滝 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
や、何とも云へぬ名香みやうがうのかをり、身も心も消ゆるやうぢや。四方には華の瓔珞やうらく、金銀、錦の幡天蓋はたてんがい瑇瑁たいまいの障子、水晶のみす
南蛮寺門前 (新字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
懐中の名香みょうごう、そのとき殿中にこうじ渡る。献上の品は何々ぞ。
ハビアン説法 (新字旧仮名) / 神西清(著)