号鐘ベル)” の例文
旧字:號鐘
号鐘ベルつて、講師は教室からて行つた。三四郎は印気いんきの着いた洋筆ペンつて、帳面ノートせ様とした。すると隣りにゐた与次郎が声を掛けた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
御茶のみづで電車をりて、すぐくるまに乗つた。いつもの三四郎に似合はぬ所作しよさである。威勢よく赤門を引き込ませた時、法文科の号鐘ベルが鳴り出した。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
そのうち高等学校で天長節の式の始まる号鐘ベルが鳴り出した。三四郎は号鐘ベルを聞きながら九時がたんだらうと考へた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)