“古実”のいろいろな読み方と例文
旧字:古實
読み方割合
こじつ50.0%
ふるみ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其背景がたいしたもので、東京にゐる有為の青年画家を悉く引きげて、悉く応分の技倆を振はした様な事になる。つぎに服装の話をする。其服装があたまから足のさき古実こじつづくめに出来あがつてゐる。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
大正十五年三月十八日の朝、東京から行つた藤沢古実ふるみ君が、柹蔭山房しいんさんばうに赤彦君を見舞つたはずである。ついで摂津西宮にしのみやを立つた中村憲吉君が、翌十九日のひるちかくに到著したはずである。
島木赤彦臨終記 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)