たづ)” の例文
始めをたづねてをはりにかへらば、死生の理を知る、何ぞ其の易簡いかんにして明白なるや。吾人は當に此の理を以て自省じせうすべし。
導かれし天国のようとしてたづぬべからざるを、いとど可懐なつかしの殿の胸は破れぬべく、ほとほと知覚の半をも失ひて、世と絶つの念ますます深く、今は無尽の富も世襲の貴きも何にかはせんと
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)