十二通じふにつう)” の例文
こゝろざすは何物なにもの葛籠つゞらそこをさめたりける一二枚いちにまいきぬ打返うちかへして淺黄縮緬あさぎちりめん帶揚おびあげのうちより、五通ごつう六通ろくつうかぞふれば十二通じふにつうふみいだしてもともどれば
軒もる月 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
文字もじはやがてみゝわきおそろしきこゑもてさゝやくぞかし、一通いつゝうもとふるへて卷收まきをさめぬ、二通につうおなじく三通さんつう四通しつう五六通ごろくつうよりはすこかほいろかはりてえしが、はつ十通じつゝう十二通じふにつう
軒もる月 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)