“加持”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かじ92.0%
かぢ8.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「……ぜひ、御息女へ祈祷の加持かじをしてさし上げたい。ご心配の中ではおわそうが、ともあれ病間へお取次ぎくだされたい」と。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
覚念坊かくねんぼうの蛇除のお加持かじは、たいへんにいやちこだというので、さっそく迎えて加持をさせたところ、これは、金井の蛇塚の蛇姫様へびひめさまを殺した祟りで
顎十郎捕物帳:15 日高川 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
だから私は、修驗者に頼んで、加持かぢでもして貰つたらといふんですけれど、お前さんは、世間體ばかり氣にして、こんな事になつたぢやありませんか
家族かぞく一統いつとう加持かぢ祈祷きたうよ、とあをくなつてさわいだが、わたしない其主人そのしゆじんたんすわつていさゝかもさわがない。
くさびら (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)