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剥
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そ
ふりがな文庫
“
剥
(
そ
)” の例文
このほど大王
何処
(
いずく
)
よりか、
照射
(
ともし
)
といへる
女鹿
(
めじか
)
を連れ給ひ、そが容色に
溺
(
おぼ
)
れたまへば、われ
曹
(
ら
)
が
寵
(
ちょう
)
は日々に
剥
(
そ
)
がれて、
私
(
ひそ
)
かに恨めしく思ひしなり。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
お登和嬢は大原のナイフを持ちて骨付の肉を
剥
(
そ
)
がんとするを見「大原さんその肉はお
箸
(
はし
)
でおちぎりなすっても取れますよ」
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
ところが、
剥
(
そ
)
がれた割れ口を見ると、それに
痂皮
(
かひ
)
が出来ていない。まるで透明な
雁皮
(
がんぴ
)
としか思われないだろう。が、この方は明らかな死体現象なんだよ。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
ほっそりと顔全体が毎日
鉋
(
かんな
)
をかけたように
剥
(
そ
)
がれてゆくのや、病的に沈みきって蒼みをもった皮膚が、きみの悪いほど艶を失って、喉のあたりまで白く冷たく流れこんでいるのや
香爐を盗む
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
剥
部首:⼑
10画
“剥”を含む語句
引剥
皮剥
追剥
剥取
擦剥
赤剥
逆剥
生剥
剥落
剥出
剥奪
摺剥
剥啄
落剥
剥製
剥身
臭剥
剥脱
剥離
剥繰
...