“前照灯（フェラン）” の例文

踏段（マルシュ）は朽ち前照灯（フェラン）は首を折り、満足に泥除けの付いているのは後ろの車一つだけ。そのうえ、車の背中には、唐草模様の枠の中に、次の様な金文字が麗々しく書かれているのである。

ノンシャラン道中記：02 合乗り乳母車　――仏蘭西縦断の巻―― (新字新仮名) ／ 久生十蘭(著)

吹く風も妙に湿って、さながら陰府（よみ）からでも吹いて来たよう。このもの凄（すご）い山道を乏しい前照灯（フェラン）の光りだけで辿（たど）って行く心細さ、恐ろしさ。臆病未練なコン吉は、もう魂も身にそわないような心持。

ノンシャラン道中記：02 合乗り乳母車　――仏蘭西縦断の巻―― (新字新仮名) ／ 久生十蘭(著)

“前照灯”の意味

《名詞》

乗り物の前部に取り付け、夜間、トンネル内などで前方を照明するための器具。
(出典:Wiktionary)

“前照灯”の解説

前照灯（ぜんしょうとう）とは、輸送機械の前部やヘルメットなどに搭載・装着し、操縦者の視認性と外部からの被視認性を向上させるために使われる照明装置。ヘッドランプ (headlamp)、ヘッドライト (headlight) ともいう。なお当記事ではヘッドライトとしても表記する。
(出典:Wikipedia)

前	常用漢字 小２ 部首:⼑ 9画
照	常用漢字 小４ 部首:⽕ 13画
灯	常用漢字 小４ 部首:⽕ 6画