“刺違”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さしちが80.0%
さしちがへ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
代りて酌する彼の想は、吾手わがて男の胸元むなもと刺違さしちがふるきつさきを押当つるにも似たる苦しさに、おのづから洩出もれいづる声も打震ひて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ああ、皆自分が悪かったので、人を怨んでは済まないが、私は今でも此男に逢うと、何とも言えぬ厭な心持になる。儘になるなら刺違さしちがえて死で了いたく思う事もある。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
生れたり、刺違さしちがへたり、まるですぢが立つてゐない。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)