“出雲崎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いづもざき50.0%
いずもざき50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
年とつた良寛さんは、五合庵ごがふあんといふ小さないほりに住むことになつた。その庵は、故郷こきやう出雲崎いづもざきから少し離れた、国上くがみといふ山の中腹にあつた。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
魚沼うをぬま郡に小千谷をぢや、古志郡に三条さんでう、三嶋郡に寺泊てらとまり出雲崎いづもざき刈羽かりは郡に柏崎かしはざき頸城くびき郡に今町いままちなり。
越後の出雲崎いずもざきではふじ豆、即ち上方かみがたでかき豆という豆がトテコウロウで、これは鶏頭けいとうという花の小片をさやの割れ目に挟み楊枝ようじを足にして、実際に雞をこしらえて玩具にしている処もあって
あの日は津田君の「出雲崎いずもざきの女」が問題になっていて、喫茶室で同君からそのゆきさつの物語を聞いているうちにり出したのであった。その津田君は今年はもう二科には居なくなったのである。
二科展院展急行瞥見 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)