出雲崎いづもざき)” の例文
年とつた良寛さんは、五合庵ごがふあんといふ小さないほりに住むことになつた。その庵は、故郷こきやう出雲崎いづもざきから少し離れた、国上くがみといふ山の中腹にあつた。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
魚沼うをぬま郡に小千谷をぢや、古志郡に三条さんでう、三嶋郡に寺泊てらとまり出雲崎いづもざき刈羽かりは郡に柏崎かしはざき頸城くびき郡に今町いままちなり。
同じ港町でも、越後ゑちご出雲崎いづもざきとこの玉島とでは、ずゐぶん違つてゐた。越後の海は、冬、暗い雲にとざされ、北から来る風が波を捲起まきおこした。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
魚沼うをぬま郡に小千谷をぢや、古志郡に三条さんでう、三嶋郡に寺泊てらとまり出雲崎いづもざき刈羽かりは郡に柏崎かしはざき頸城くびき郡に今町いままちなり。
うちァ何処だときくと、あつちだ出雲崎いづもざきだと指さすですが、どしてこんなとけェ来たかといても、何とも返答しません。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)