“出外”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ではず76.5%
では11.8%
ではづ11.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それに並んで、地面もちの、吉田さんといううちの、門をもった静かな塀が、そのあと、ずッと、露地の出外ではずれまでつづいていた。
浅草風土記 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
女性が、式場を出外ではづれると、彼女はそこで、四人の大学生に取り捲かれた。大学生達は皆死んだ青年の学友であるらしかつた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
玉川砂礫ざりを敷きたるこみちありて、出外ではづるれば子爵家の構内かまへうちにて、三棟みむね並べる塗籠ぬりごめ背後うしろに、きりの木高く植列うゑつらねたる下道したみちの清く掃いたるを行窮ゆきつむれば、板塀繞いたべいめぐらせる下屋造げやつくりの煙突よりせはしげなるけふり立昇りて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)