“冤”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えん53.3%
むじつ26.7%
ゑん13.3%
あだ3.3%
ゆる3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
意趣遺恨のという狼藉ろうぜきではない、師のえんをそそぎ奉る遺弟のとむらい合戦だわ。武蔵っ、不愍ふびんだが、汝の首はわれわれが申しうけたぞ
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかも彼女はそのむじつを訴えることさえできず、黙って住民たちに嘲笑され、悪童どもの投げつける石に耐えなければならないのである。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
いはんや彼の此行固より空嚢くうなうたりしをや。古より名士は謗訕ばうせん多し。吾人たとひ好む所に佞する者に非るも彼の為めにゑんを解かざるを得ざる也。
頼襄を論ず (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
江夏の黄祖は、むかしわがつまの孫堅を滅ぼした家の敵ですから、きっとあだを報じなければなりませぬ……
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
でも、あなたをゆるしてあげたい気もするわ。あなたを恨みながら、あなたの罪をかぶつてもいゝと思ふわ。