“内湾”の読み方と例文
読み方割合
うちうみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
北のかた目近まぢかに大武の岬をながめ、前面、三浦三崎と対し、内湾うちうみと、外湾そとうみとの暮れゆく姿を等分にながめながら、有らん限りの声を出して歌いました。
大菩薩峠:25 みちりやの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
私は開け放った窓のなかで半裸体の身体をさらしながら、そうした内湾うちうみのように賑やかな溪の空を眺めている。すると彼らがやって来るのである。彼らのやって来るのは私の部屋の天井からである。
冬の蠅 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)