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其枝
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そのえだ
われ
知らず
愛ちやんは
小枝の
切ッ
端を
拾ひ
上げ、それを
犬ころの
方へ
出してやると、
犬ころは
直ちに四ッ
足揃へて
空に
跳び
上りさま、
喜び
勇んで
其枝に
吠えつきました
其時愛ちやんは
犬ころが、
馬車馬の
眞似をして
遊ぶのが
大好きだと
云ふことを
思ひ
出したので、
踏みつけられては
大變だと
再び
薊の
周圍を
廻りました、
犬ころは
其枝へ
跳びうつるばかりになつて