“六櫛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ろくぐし66.7%
ろくゞし33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
生活の資本もとでを森林に仰ぎ、檜木笠ひのきがさ、めんぱ(割籠わりご)、お六櫛ろくぐしたぐいを造って渡世とするよりほかに今日暮らしようのない山村なぞでは
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
おまんはいろいろに言って見せて、左の手に油じみた髪の根元を堅く握り、右手に木曾名物のお六櫛ろくぐしというやつを執った。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
用ひずして左りの杖となしたるぞ無念なるくだりきりては只の田甫道たんぼみち面白くもなくトボ/\としてやがて藪原やごはらに着くこゝはヤゴ原と讀み元は八五原と書くお六櫛ろくゞしと世に名高き櫛の名所にて八五は即は
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)