公使こうし)” の例文
武揚たけあきは、その公使こうし大臣だいじんになって、日本にっぽんくにやくだつひとになりましたが、その武揚たけあきをたすけだしたのは、諭吉ゆきちそのひとでした。
明治政府めいぢせいふになツてからも、ひさしくお役人やくにん大頭おほあたまに加へられてゐて、頭は古いが馬鹿でなかツたので、一度は歐羅巴えうろツぱ駐剳ちうさつ公使こうしになツたこともある。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
「この時計とけいですよ、おぼえがありませんか。公使こうしかたかえられたとかいうのですが。」と、主人しゅじんせました。
時計と窓の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ある公使こうしかたってかえられましたが、そのかたが、おなくなりになって、こんど遺族いぞくは、いなかへおうつりなさるので、いろいろのしなといっしょにたものです。
時計と窓の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)