“八朔”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はっさく90.0%
はつさく5.0%
ハツサク5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おまけに今年の秋は八朔はっさくと二百十日とおかと二度つづいた大暴おおあれで田も畑もめちゃめちゃ。こうなったら何も悪いことだらけで……。
籠釣瓶 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
八朔はつさくの宵から豪雨になつて亥刻よつ(十時)近い頃は漸くこやみになりましたが、店から屆けてくれた呉絽ごろの雨合羽は内側に汗をかいて着重りのするやうな鬱陶しさ——。
次は八月の一日で、江戸時代になつても、吉原の遊女は、八朔ハツサクコロモがへと言うて、白衣シロムクを着た。古いものいみ生活の遺風が、こんな形となつて残つたのである。此外には、九月九日もさうであつた。