“光琳”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうりん97.3%
くわうりん2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
相州三浦そうしゅうみうら、横須賀在、公郷村くごうむらの方に住む山上七郎左衛門やまがみしちろうざえもんから旅の記念にと贈られた光琳こうりんの軸がその暗い壁のところに隠れていたのだ。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
夏は翡翠ひすい屏風びょうぶ光琳こうりんの筆で描いた様に、青萱あおかやまじりに萱草かんぞうあかい花が咲く。萱、葭の穂が薄紫に出ると、秋は此小川のつつみに立つ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
そしてあれならば大名などが静謐せいひつな部屋に置いて落著おちついて鑑賞することも出来るし、光琳くわうりん抱一はういつの二家が臨摸りんぼして後の世まで伝はつてゐるのもさういふわけあひで、肉体的に恐ろしくないからである。
雷談義 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)