“兄様”のいろいろな読み方と例文
旧字:兄樣
読み方割合
あにいさま21.6%
にいさん21.6%
にいさま21.6%
あにさま16.2%
あにさん10.8%
あんま2.7%
あにいさん2.7%
あんさま2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今お母様っかさまにお話をしたが、お兄様あにいさまは去年あの始末、お前にも早く養子をしたいと思ったが、親の慾目で、何うかまア心掛のよいむこをと心得て居ったが
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
『ハ、何にも……然う/\、先刻さつき静子さんがお出になつて、アノ、兄様にいさんもお帰省かへりになつたから先生に遊びに被来いらしつて下さる様にツて。』
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
帆坂峠ほさかとうげ鷹取越たかとりごえの方に、姫路や岡山や高松や、諸国の兵が、たくさんにせて来たというから、兄様にいさまと一緒に見に行って来たの』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
兄様あにさまさえ好くやってくれたら、私は何事なんにも言うことは無い——私は今、兄様の為に全力を挙げてる——一切の事はそれで解決がつく」
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
えゝなアになんてごまかして仰しゃらなかったが、何うも違うと思って居りました、兄様あにさんと云うのはひどうございますね、一体何をしてお居でなさったので
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
兄様あんまが、逐々ありありて戻り来しぞ。のう、おむがしやのう。……まず、久々の挨拶じぎをなされ。兄様あんま、お身もお君になんぞ話をしてやってたもい。
生霊 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
山「いや、お前はお兄様あにいさんでも初太刀しょたちは成りません、お繼は七年このかた親の仇を討ちたいと心に掛けましたから、お繼が初太刀で、お前は兄様あにさんでもあとですよ」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
兄様あんさま、兄様、もう起きまつしねえ。」
厄年 (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)