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兄弟子
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あにでし
ふりがな文庫
“
兄弟子
(
あにでし
)” の例文
兄弟子
(
あにでし
)
にあたる「日蓮記」の巧かつた柴田南玉と古本屋を漁つてゐるうち、偶々「梅暦」を発見し、以来、一と方ならない為永の信者となつて
吉原百人斬り
(新字旧仮名)
/
正岡容
(著)
来客と聞いて、お浜もよんどころなく立ち上がって、
階子
(
はしご
)
をあがって来る三十四五歳の芸人を迎えた。かれは紋作の
兄弟子
(
あにでし
)
の紋七という男であった。
半七捕物帳:38 人形使い
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
店には
兄弟子
(
あにでし
)
、
弟
(
おとうと
)
弟子と幾人かの弟子がいますが、その人々はただ腕次第、勉強次第でコツコツとやっている。
幕末維新懐古談:10 仏師の店のはなし(職人気質)
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
とにかく、三人そろって旅に出たものですが、村をではずれると、
兄弟子
(
あにでし
)
ふたりは、わからずやのハンスに
かわいそうな粉ひきの若いものと小猫
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
その善鬼というのは、彼がまだ青年の頃、名も
神子上典膳
(
みこがみてんぜん
)
といって、伊藤弥五郎一刀斎に
従
(
つ
)
いて修行に歩いていた当時——同じ師に付いていた
恐
(
こわ
)
い
兄弟子
(
あにでし
)
だった。
宮本武蔵:07 二天の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
うわさどころか、
兄弟子
(
あにでし
)
ながらこの蓮信も、あれではちと目に余るくらいでござります。
右門捕物帖:29 開運女人地蔵
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
気のあらい大工の
渡世
(
とせい
)
には少しおとなし過ぎるとも思われたが、その弱々しいのがいよいよ親方夫婦の不憫を増して、
兄弟子
(
あにでし
)
にも
朋輩
(
ほうばい
)
にも憎まれずに、肩揚げの取れるまで無事に勤めていた。
心中浪華の春雨
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
兄
常用漢字
小2
部首:⼉
5画
弟
常用漢字
小2
部首:⼸
7画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“兄弟”で始まる語句
兄弟
兄弟分
兄弟房
兄弟姉妹
兄弟喧嘩
兄弟が
兄弟島
兄弟滝
兄弟丈
兄弟等