“俵天王”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たるてんわう50.0%
たわらてんのう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
町に響く太鼓、かつがれて通る俵天王たるてんわう、屋臺の上の馬鹿囃ばかばやし、野蠻な感じのする舞——すべて、子供の世界の方へ私の心を連れて行くやうな物ばかりでした……
時には肩に掛けたたすきの鈴を鳴らし、黄色い団扇うちわを額のところに差して、後ろ鉢巻はちまき姿で俵天王たわらてんのうを押して行く子供の群れが彼の行く手をさえぎった。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)