信行寺しんぎょうじ)” の例文
ともとの道へ帰ろうとする山のきわの、信行寺しんぎょうじと云う寺から出て来る百姓ていの男が、すきくわを持って泥だらけの手で、一人は草鞋一人は素足でさきへ立って
女はすぐさま汽車に乗って、懐しい東京へ着くが早いか、懐しい信行寺しんぎょうじの門前へやって来ました。それがまたちょうど十六日の説教日の午前だったのです。
捨児 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
浅草あさくさ永住町ながすみちょうに、信行寺しんぎょうじと云う寺がありますが、——いえ、大きな寺じゃありません。ただ日朗上人にちろうしょうにんの御木像があるとか云う、相応そうおう由緒ゆいしょのある寺だそうです。
捨児 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
竹ヶ崎は此方こっちイずいと往って突当って左へきれて、構わず南西みなみにしへきれて這入ると宮がある、其の宮のまい新浄寺しんじょうじと云う寺がある、其処そこ突切つっきってくと信行寺しんぎょうじと云うお寺様アある
お蘭が此のていを見まして、猶自害しようと致すを多勢おおぜいに押止められ、詮方なくて頭髪あたまをふっつり切り棄てまして、其の身は宮谷山くうこくざん信行寺しんぎょうじ海念和尚かいねんおしょうの弟子となり、名を妙貞みょうていと改めて