“信行寺”の読み方と例文
読み方割合
しんぎょうじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ともとの道へ帰ろうとする山のきわの、信行寺しんぎょうじと云う寺から出て来る百姓ていの男が、すきくわを持って泥だらけの手で、一人は草鞋一人は素足でさきへ立って
女はすぐさま汽車に乗って、懐しい東京へ着くが早いか、懐しい信行寺しんぎょうじの門前へやって来ました。それがまたちょうど十六日の説教日の午前だったのです。
捨児 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
浅草あさくさ永住町ながすみちょうに、信行寺しんぎょうじと云う寺がありますが、——いえ、大きな寺じゃありません。ただ日朗上人にちろうしょうにんの御木像があるとか云う、相応そうおう由緒ゆいしょのある寺だそうです。
捨児 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)