“余煙”の読み方と例文
読み方割合
よえん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
倒れたのは、馬ばかりか、人ばかりか、二しゃくかく白木しらきの十まで、上からッ二つにさけ、余煙よえんのなかへゆら、——と横になりかかってきた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
荷車が驚いて道側みちばた草中くさなかける。にわとり刮々くわっくわっ叫んであわてゝげる。小児こどもかたとらえ、女が眼をまるくして見送る。囂々ごうごう機関きかんる。弗々々ふっふっふっの如くらすガソリンの余煙よえん
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
お長屋の屋根やねむこうに、まだ黄色く立ちのぼっている馬糧小屋まぐさごや余煙よえんをながめて、ひとりごとをつぶやいた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)