“低音”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
バス86.7%
こえひく6.7%
パッソオ6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがてカーチャがめそめそ泣き出すと、彼は垂れ下った眉毛越しにぎろりと睨んで顔をしかめ、それから重々しい太い低音バスを出す。——
天才 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
二つ目の窓の陰に身をそばめて、聞きおれば、時々腹より押し出したような父の笑い声、りんとした伯母の笑い声、かわるがわる聞こえしが、後には話し声のようやく低音こえひくになりて
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
自分より更に活溌な連れの男の胴衣にすがりついて、声楽ではその仲間の奮闘的の努力にも遙かにまさって、力のある肺の底から低音パッソオで牡牛のえるような声を出しながら。