低音こえひく)” の例文
二つ目の窓の陰に身をそばめて、聞きおれば、時々腹より押し出したような父の笑い声、りんとした伯母の笑い声、かわるがわる聞こえしが、後には話し声のようやく低音こえひくになりて
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)